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マルコム・アーノルド:木管五重奏のための3つの船乗りの歌

 

作品名:木管五重奏のための3つの船乗りの歌 作品4Three Shanties for wind quintet

作曲者:マルコム・アードルドMalcolm Arnold (1921~)

編成:フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン

構成:第一曲・Allegro con brio 4分の2拍子-2分の2拍子-Presto 4分の2拍子、第二曲・Allegro Semplice、

8分の6拍子、第三曲・Allegro vivace、4分の2拍子

 

すぐれた作曲家の中にはクラシックという枠にとらわれずに音楽を生み出す人がいます。イギリスの作曲家、

アーノルドもその一人でしょう。ジャズが大好きだった彼は、自身が言うように、彼の音楽が作曲技法や

ジャンル分けによって固定概念を与えられる事を嫌っていました。それを証明するように、彼は様々な領域で

自由に活動し、多彩な音楽を作っています。日本で彼の作品を聴く機会は少なく、知名度は高いとは

いえません。映画「戦場にかける橋」の音楽を担当した人、と言えば分かって頂けるでしょうか。

 

音楽家としてのキャリアは、1924年に王立音楽院を卒業後すくに所属したロンドン・フィルハーモニー

管弦楽団のトランペット奏者として始まりました。2年間の兵役(1944~1945年)をはさみ、1948年まで

務めています。その後作曲と指揮に活動の中心をうつしますが、管楽器奏者としてオーケストラで演奏した

経験は、彼の作品に反映されています。また友人でもあった様々な楽器の優れた演奏家たちに作品を

献呈しています。

 

この作品は彼がまだトランペット奏者として活躍していた1944年にかかれました。Shanty(Chanty)とは船員が

仕事の調子に合わせて歌うはやし歌のことです。実在する船乗りさんの歌が元になっているので、

鹿爪らしところはありません。各楽器の性格の違いを感じて楽しんで聴けると思います。

 

第1曲「酔いどれ水夫をどうしよう」は軽快なスタッカートのリズムが印象的なテーマで始まります。続いて短2度

進行の3連符が不安定な波を示すように現れ、刻々と表情を変える波のように少しずつリズムも変わっていきます。

2分の2拍子、バルカローレ風の中間部を経て、また潔い冒頭のテーマが戻ってきて終わります。

 

第2曲「ボニーは兵士だった」は素朴で親しみやすい旋律が、各楽器で次々に現れます。真昼の明るい太陽の下

、ゆっくりと波に揺られ、けだるい午後を過ごす船乗り達の様子が想像できませんか。

 

第3曲は「ジョニー爺さんヒロに来い」速いテンポで次々と拍子が変わっていきます。それが一種のコミカルな表情を

出しています。最後は「あー、やっと仕事が終わったよ」という船乗りのため息でしょうか。

 

解説:曽川加恵

 

この解説の著作権はアンサンブル・ハンブルク=大阪に属します。転載を希望される方は下記メールアドレスへご連絡下さい。

 

 

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